♪エリザベス女王杯 ◎ヒシピナクル ○ナリタルナパーク ▲マイネエルザ △プロモーション ×ハギノスプレンダー  どうにもこうにもレベルの低い一戦。消したい馬が多すぎて印を打つ馬が残ら ずに苦労したが、とりあえず上位3頭は結構悩まずに打てた。  本命はヒシピナクル。この馬は上が上だけに人気先行の感があって馬券的には 消してきた馬だが、この馬がかなりの実力馬であることは認めざるを得ない。休 み明けをあっさり勝ちきった小倉の特別、勝ちに行く競馬で横綱相撲を見せつけ たローズS、そして超ハイペースで前崩れの流れで踏ん張った秋華賞。どのレー スもこの馬の強さだけを感じさせるものだった。同じく超ハイペースの秋華賞を 休み明けで先行して楽に押し切ったファビラスラフィンはJCでも2着に来る実 力馬で、個人的にはエアグルーヴと同等以上の評価を下す馬であるが、同じよう な流れで最後まで踏ん張ったピナクルはそのファビラスほどではないにしても混 合G1で堅実駆けのダンスパートナークラスという評価は十分できる。つまりは 混合G1で歯がたたないドーベルよりも上ということだ。まして牝馬の6歳秋と いうと、ダンスパートナーが流れに乗れなくなり、グルーヴが輝きを失った鬼門。 5歳牝馬のレベルはドーベル以下と見ていることから、ここはいくら秋華賞の反 動が気になると言ってもこの弱いメンバー相手でピナクルがきっちり姉妹同一G 1制覇を果たすと見る。  ナリタルナパークはもともと輸送はよくない馬だけに中山の前走は度外視でき る。前走も外に出さなければもっと差のないレースに出来たはずで、輸送距離の 短くなる京都ならば去年の秋華賞同様、好走の条件がそろったといえる。  マイネエルザは非常に体調がいい。牡馬混合の準オープンで勝ち負けできる馬 は牝馬限定のG3でも通用するのが持論だが、このレースは実質的にはG3とた いして差がない。状態面疑問の実績馬が多いだけにここは大きなチャンス。  プロモーションは大して強い馬とも思えないが、このメンバーなら十分通用し ていい馬。今年の新潟の時期の出来ならここでも面白い存在に。  あとは押さえでハギノスプレンダー。前走はいくら最後不利を受けたとはいえ、 休養あけ後の2戦を見るとこの距離はちょっと長い気もするが、どう考えてもス ローペースは間違いないだけに先行しての前残りに注意して。 ♪根岸S ◎パーソナリティワン ○スタープログラマー ▲セレクトグリーン △ゲイリーコンドル  普通に考えれば、セレクトグリーンとゲイリーコンドルの力が抜けている。た だ、この2頭に加えてトキオパーフェクトなど前に行く馬はかなり多いだけにハ イペースは必至。それだけにこの2頭の組み合わせで決着すると言うのはちょっ と厳しそう。そこで、この2頭と穴っぽい2頭の組み合わせで。  一応、本命はパーソナリティワン。ベストは軽いダートの千八だが、4歳春に は芝の短距離の差し馬として強い馬相手に健闘してきたように、揉まれなければ この距離でも差し馬としてレースを進めることが出来る。ダートでは堅実かつ能 力上位な馬だけに、人気薄のここは狙い目。  スタープログラマーは当てにならない馬で、文字通りムラ駆けする馬。時計の かかる芝でも走る馬ではあるが、ダートの方がまだ信頼性はある。この距離で、 気分よく走ることさえ出来れば十分この流れを利して差しこんでこれるはず。  これら2頭の相手はもちろん人気の2頭だが、一応セレクトグリーンを上位に。 ゲイリーもスピードでは互角だが、スタミナ面でセレクトが上位と見てもこの印。 ただ、この2頭は甲乙つけがたいだけに両方買う方が安心できるだろう。